緑の塗り絵と時を同じくして、
当時、小学1年で色覚検査が必須でありました。
「石原表」と呼ばれる、色のモザイクの中から数字とか
文字を読み取っていく検査です。
出席番号が男子で最後の私。
前にいる男子全員が数秒で検査をパスしていく姿を見て
超簡単な検査なんやなと思っていました。
保健の先生
「書いてある数字を順番に言っていってねー」
私
「12」
「うーん?21?」
「???」
「えっと2」
「4?」
「なんかよくわからへんわ」
前の男子達に比べて何倍も時間がかかった私。
検査を終え保健室から教室に戻ると、
「なんかめっちゃ時間かかったやん」
「あんな簡単なん、わからんかったん?」
「どっか、おかしいんとちゃう?」
他の男子から矢継ぎ早に指摘され、
少し変な目で見られた時、
『あれ、オレって、変なんかな?』
小学1年の私は、自分だけが違う、
おかしい、変なんだ、なんか差別されている?
なにかが、グサッと心に刺し込まれた
嫌な感覚があったことを覚えています。